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コロイド溶液の性質

コロイド溶液とは何かという話は以前記事にしました。詰まるところ、コロイド溶液って溶液か溶液でないかの境目にあるのですね。

境目にあるといっても、溶質の挙動はほとんど溶液と同じと言えます。決定的な違いは「見えてしまう事」。姿が見えない溶液に対して、コロイド溶液では溶質がはっきり見える。完全な真の溶液での溶質の挙動は見えないのですが、コロイド溶液では溶質の動きが見えてしまいます。これ、逆に溶液の性質を見えるようにしてくれている!と考えると、溶液の事を知る手がかりをくれている訳です。見えない事がコロイド溶液では「見える!」訳です。

その意味で、コロイドの研究は溶液の研究に大変役に立ったのだと思います。水に溶け易いであろうと思われるものが何故溶けきれずコロイド溶液に止まるのか。そのからくりを解き明かすことも、溶解のメカニズムを知る上でとても役に立ったのだと思います。
さて、コロイド溶液の性質です。

1、チンダル現象
コロイド粒子溶質は影を作れるか作れないかギリギリの大きさなので、横から直進性の強い光を当てると、影が夕方みたいに長~くなってみえちゃうのです。当たった光は横方向に散乱されて光路が見えるというわけです。

2、ブラウン運動
溶質も溶媒もコロイド粒子も、みーんな熱運動してる。それは同じなんだけど、コロイド粒子だけは見えちゃうので、やたら落ち着きのないジグザグ運動してるのが見えるわけです。まるで、周りの何かに当たりまくって小刻みに振動しているかのよう。でも、ホントは溶質も溶媒もブラウン運動してるんですよ~。コロイドはそれが見えちゃう訳。

3、電気泳動
コロイド粒子は「必ず表面が帯電」しています。+か-かはいろいろですが、どちらかに帯電しています。どうやら、帯電していないと、オングストロームクラスから先の小ささになれないらしい?!水酸化鉄なんてのは、組成式単位でバラバラになってれば、絶対見えない小ささの筈ですが、団子になっちゃってそれ以上小さくならないらしいです。
で、帯電しているので、電圧をかけると表面電荷と反対の極板に移動していきます。これを電気泳動といいますが、ホントは水酸化物イオンもナトリウムイオンも電極に向かって泳ぎます。ただそれは見えないのです。

もうひとつ、コロイドのところで透析を教わることが多いと思います。ブドウ糖はセロハン紙を通りませんが、通らないことは見えません。コロイド粒子は、それよりはるかに大きいのでセロハン紙を通らないのは見えるのです。沈殿と違って分散はするので浸透圧は生じます。









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コメント

No title

とてもスッキリとまとめられていて、コロイドの関連知識が整理できました。ありがとうございます!

少しでもお役に立ってうれしいです!

コメントありがとうございます。
微力だと思いますが、これからも、ここは…こう言ってみよう~というポイントをお伝えしていこうと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします!

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